おはようございます。
ビジネスを数字で分解し次へのアクションを明確にするコンサルタント、長野謙です。

「スーパーの女」という伊丹十三の映画があったのをご存知ですか?

その中のシーンで主人公の宮本信子が魚売り場の板さんと、毎晩お店で余ったお刺身を捨てていたシーンがあります。

伊東四朗が演じる悪徳スーパーにやられて、劣勢に立たされているシーンです。悔しいけど頑張ろう!と闘志が盛り上がるシーンですが、冷静に見るとお金を捨てている・・・。

◆バランスシートを理解するとお金が失われるのがよくわかる

バランスシート(BS/貸借対照表)の左側の一番上にあるのが現金、それから手形や売掛金が続き次が在庫になります。そして設備など固定資産が続きます。これを見るとお金が在庫に変わったり、設備に変わっていき、お金が減っていくのがよくわかります。

そういう意味では在庫イコールお金というのは、痛いほどよくわかります。

でもこれって現場にいたりするとそういう感覚ほとんどありません。レジのお金が1万円なくなると大騒ぎですが、1万円の商品が普段とは別の場所に放置されていてもそれほど騒ぎにはなりません。

ひどい会社になると棚卸さえしません。レジのお金の数えない、なんてありえないのに。

◆在庫は新しいお金を生み出すための原資である

在庫はお金でもありますが、それを販売することで新しいお金を作り出すための元手でもあります。だからこそ在庫がないと商品が売れないし、商売の基本は仕入れからとなります。

以前地方の雑貨店で、在庫を仕入れるお金に苦労して苦労してぎりぎり商売をしていたお店がありました。最後スポンサーがついて、店頭に在庫がドン、と入った瞬間売上がそれこそドン!と上がったのを目の前でみました。

在庫の大切さを目の当たりにした瞬間です。

◆鮮度が落ちるのが早いのも在庫

一方で、商品の鮮度はあっという間に下がります。

ファッションものであれば、半年持ちません。メーカーの部品なんかは長持ちしそうですが、こういったものも規格が変わったり、納入先の仕様が変わることで、あっという間に不良在庫化します。

私は製造業はあまりコンサルしないのですが、1度支援させていただいた地方のセンサー会社に在庫が山と積まれ、ほとんど管理されていない状態を目の当たりにしました。

その時も、そこの発注担当者の意識は低く、おそらく伝票で発注してものが運ばれて・・・という感じでお金という意識は遠かったのだと思います。

そして一旦鮮度の落ちた商品はお金に変えられない、という点が一番怖いところです。

そういう意味ではお金以上に慎重に取り扱わないとすぐにロスとなってしまいます。毎月棚卸するのは、単に在庫を数えるということではなく、中身を担当者が把握する事が求められます。

◆経営者も理解していない

在庫はお金と一緒、と言っている経営者は多いですが、この在庫(商品)の劣化には鈍い人が多いように思います。

お金を生む原資でもあり、劣化の速い生ものでもある。

それでは今日も一日良き日でありますように。

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