おはようございます。
ビジネスを数字で分解し次へのアクションを明確にするコンサルタント、長野謙です。

正月に妻の実家に顔を出した時のこと。

妻の妹の旦那は中小企業の2世社長です。昨年、社長になったばかり、というので興味半分いろいろ質問してみました。コンサルタントが親族の会社のことを根ほり葉ほり聞くと嫌がられるので、あくまでさらっと(笑)。特に気になったのが会長(初代)がどうしているのか。

この会社がすごかったのは、会長がほとんど会社に顔を出さない、そうです。来ても週に1回、仕事の話は一切しない。若社長の話だと、仕事の話をするときはよっぽど大きな投資をする時だけだそうです。創業オーナーでここまできっぱり後継者に任せるのはえらい、とおもいます。

◆日本の中小企業はほとんど後継者問題を抱えている

現在、国を挙げて事業承継の問題を取り上げています。これは事業を継ぐ人がない、事業をたたむか、売るか、というのが主な問題になっています。もう少し大きくとらえると、実際の後継者がいる、いないに関わらず後継体制をどうするか、という問題はほとんどの中小企業の課題となっています。

若いベンチャーはともかく、社長の年齢が50歳を超えてくると10年後どうする?という問題が出てきます。顕在化しているかどうかは別です。

◆指揮命令系統の乱れは実行に障害がでる

私のクライアントである流通会社でも、かつて会長(初代)と社長(2代目)が社内にいました。先に出てきた会社と違って、会長が毎日出勤していて仕事をしていた点です。

一応社長が中心、ということになっていましたが、会長の子飼いの社員も多く残っており、社長の決定に納得いかない社員が会長のところに行って判断を仰いだり、会社として芯がなく、決まったこともすぐに実行されない状態になっていました。

一昨年の秋の決算時に、私が矢面に立ち引退をしていただきました。

大変でしたね。いまだに恨まれているような気がします。自分が作り上げた会社を息子であろうと譲るのはかなり抵抗があるのは理解できます。息子が頼りない、「あいつじゃ無理だ」というセリフは他の会社でもよく聞かれます。

◆本人は善意でも周囲には負担しか残らない

でも実際に引き継いでみると、全く問題がない、というよりむしろ良かった。初代から見ると危なっかしい、俺がいないと、となりますが、社員から見るとどっちの言うことを聞いたらいいのか分からず混乱するのです。

社内の幹部からは、「会長が引退してくれてよかった。会長には育ててもらっているから指示されると断れなくて」という声が聞こえてきました。

◆あなたの息子は優秀ですよ

創業者本人からすると危なっかしく見えるかもしれませんが、その心配、その気遣いそのものが周りに影響を及ぼしていることを自覚する必要があります。逆に言うと危なっかしく見えても任せておけば、それなりに解決する、ということです。

会長が引退して一年後の決算も好調で、その後年末に2代目社長と二人で飲みに行ったとき、ポロリとこぼしていたのは「会長が引退して、本当にやりやすくなった」ということでした。これを聞いたとき私も会長から恨まれ損にならなくて良かったと思った次第です。

中途半端に譲るより、完全に引退するほうがリスクは低そうです。

それでは今日も一日良き日でありますように。

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