おはようございます。

ビジネスを数値で「見える化」するコンサルタント、長野謙です。

ときどき経営者の方から質問されるなかに、「無借金経営を目指すべきなのか?」というものがあります。この言葉の中にはどうも借金をしている状態は良くない、というニュアンスが含まれている場合が多いようです。

 

◆時間を買う、という効果

そもそも金利を払うなんてもったいない、と思われる経営者の方が多いようです。でも借入は時間を買う効果があると私は思っています。

例えば年商1億円のリゾートホテルが改装に2千万円かかる、としたとき自社の資金繰りだけでやりくりしようとすると、毎年5百万円の現金が生まれていたとしても、4年間溜めないと投資できない計算になります。

その4年の間にどんどん設備は老朽化し、顧客は離れ、修繕費はかかり・・・、と考えるとその4年間で資金が蓄積できるのかさえ疑問です。それを考えると、借入をすることで、新しい戦略を立てたり戦う体制が整うのであれば、金利はその時間を買う代金と考えればいい。

 

◆銀行との付き合いは悪いことだけではない

無借金経営が良いと思っている経営者の中には、銀行に会社の財務状況を見られて口出しされたくない、と思っている方も多いようです。しかし、外部から意見をもらうことは、特にオーナー企業でほぼ社長の思い通りに経営を行える会社こそ、客観性を保つために必要となります。

2年前に民事再生法適用を申請したスカマークの破たん要因の一つとして過剰投資が指摘されています。エアバスから大型飛行機を一度に6機も購入しようとしました。これも外部の金融機関などと取引があれば、とりあえず2機から始めましょう、など冷静なアドバイスをもらえたかもしれません。

また銀行はよく、雨の日に傘を取り上げ、晴れの日に傘を貸すと言われていますが、地域密着の信用金庫などはそこまで露骨ではありません。ちゃんと長年付き合いのある企業であれば、しっかりフォローしようとします。銀行の規模が大きくなるほどドライになります。

どちらにせよ、ちゃんとそれまでお金を借りて返している実績があると、助けてくれる可能性も高い。逆に困ったときだけ「助けてくれ」と言われても、人間同士の付き合いと同じく助けてくれません。知らない人は助けられないのです。

 

◆結局は何のために経営をしているかに行きつく

日本の中小企業では借入はイコール経営者へ個人保証が求められるため、経営者の負担が大きくなります。なので、簡単に銀行から借入をすることをお勧めするわけではありません。しかし銀行から借金することは良くない、という発想は商売の幅を小さくしてしまいます。

細々と商売を続けることが目的であれば、自社だけでお金を回すのもアリでしょう。しかし、より高い価値をより多くのお客様に届けたい、と考えたときは借入することはとても有効な手段です。借入そのものを良くないとすることは、本来の経営の目的から離れてしまいます。

さて、よりよい会社作りのために今日も頑張りましょう!

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