ポピュリズムとコスト

おはようございます。
ビジネスを数値で可視化するコンサルタント、長野謙です。

最近のトレンドキーワードであるポピュリズム。昨日の新聞でも取り上げられていたので、気になって考えてみました。

 

◆ポピュリズムとは

ポピュリズムは単に「大衆迎合」という意味ではなく、大衆の期待をエネルギーとして改革を目指す場合にも使われます。そういう意味ではオバマ大統領も「Chage!」「Yes、We Can!」と、これから大きく世の中を変えるぞ!という期待を集めつつ大統領になったわけです。しかし、その結果についてアメリカ人は失望したわけです。

トランプを生み出したのはオバマ大統領の政策のせいだとも言えます。また見方を変えれば、ヒラリーはポピュリズムを操る2人の男に負けた、とも言えます。これは決してポピュリズム=悪、ヒラリー=善、ということではありません。

民主主義がより多くの票を集めるという仕組みである以上、現状の痛みを取り除くことを掲げるポピュリズムはなくならないでしょう。日本の政治も目立たないだけで、ポピュリズムの結果、膨大な財政赤字を生み出したともいえます。

 

◆会社の経営はどうなのか?

会社の経営は民主主義ではないので、こういったことは起きないような気がしますが、意外と起きています。従業員のやる気を出させるために一律で給料を上げて、かえってモチベーションが下がった。人が足りない、という言葉を鵜呑みにして採用を続けた結果人件費が異常に膨らんだ、などは中小企業ではよくある話です。

経営者が何とか現場の社員にやる気を出してもらうことで成果を上げようとした結果です。しかし、目の前の「票」を取りに行く政治家と心理的には同じかもしれません。

 

◆コスト増に直結する解決策

社長一人でいろいろ悩んでいると解決の糸口が見つからず、また短期的に物事を解決したい、と思うとそういう施策をやってしまいがちです。しかし、短期的にお金で解決しようとすると、これは個人の人生においても、組織においてもあまりうまく機能しないようです。

結果にフォーカスしすぎるとキャッチ―ではあるが、本質的ではない。

結果的にはポピュリズムはお金がかかる、コスト増が最終的には国民に降りかかる、となるのではないか、となんとなく思えますよね。メイド・イン・アメリカのiPhoneなんて高そうですからね。

さて、よりよい会社作りのために今日も頑張りましょう!

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