在庫は「罪庫」なのか?
おはようございます。
ビジネスを数値で可視化するコンサルタント、
長野です。
在庫の問題は常に経営者を悩ませます。
特に小売業。
かなり昔ですが、某大手アパレル会社の社長が、
「在庫は『罪庫』だ!」と言ったのは有名な話。
営業、販売の現場は商品がたくさんある方が
喜びます。なぜなら、売りやすいから。
でも管理する部門の人は在庫を抑えます。
在庫はお金が商品になったものですから、
増えれば増えるほど手元にはお金が残りません。
現場のいう通りにすると、必ずと言っていいほど
不良在庫が積み上がります。
管理の言うとおりにすると欠品だらけになる。
そんな時に、商品が偏らないように調整したり、
シーズンごとの売れ筋を作り出したりするのが、
商品の企画をする担当です。
中小企業であれば、社長かもしれません。
現場が「いける!」と本気で思った商品は
本当に売れます。
でもとりあえず売り逃ししたくない、程度で
もっと色違いが欲しい、サイズが足りない、
などないものねだりで品揃えすると、
後で悲しいぐらい商品が残ります。
現場に仕入れの権限と責任を持たせ、
仕入れたものを売る喜びと、売り切る責任感、
この2つを持たせる必要があります。
一旦売れなくなった商品は安くしても売れません。
何らかの形でお金に換えて、次の仕入れに
活かさなければ、お金が塩漬けになった
状態になってしまいます。
現場のモチベーションを下げずに在庫を
コントロールする。
モノだけ見ていても、人だけ見ていてもダメ。
さて、よりよい会社作りのために
今日も頑張りましょう!