組織がまとまる仕組みを観光客から考えてみた

売上規模1億円~3億円の中小企業の経営者の「もっと数字にこだわる社員が欲しい」「成果を意識して働く社員が欲しい」という思いを実現する経営コンサルタントの長野です。

◆近すぎても異質を許容できるか

もうここ数年の風景だと思いいますが、銀座あたりを歩いていると本当に外国の方が多く、道を聞かれることも多くなりました。

電車でも非常に多いですね。

私の最寄りの沿線である地下鉄でも、各日に海外の人を意識する回数が増えていると思います。

観光客とネイティブな日本人という関係であれば、それほどお互いに摩擦も起きず、道を聞かれれば、ニッコリあっちだよ(英語じゃありません(笑))と教えてあげるし、親切にできます。

でも近所のいろんなところに住むようになって、仕事の場でもどんどん増えていくとどうなんだろう、というように考えていると、ふと「ユーゴスラビア」という国を思い出しました。

今のスロベニアとかセルビア、クロアチアをはじめ6つの共和国が合体した国です。

今はありません。

まあ、20代や30代ぐらいの人は歴史の教科書でしか知らないかもしれません。

いろんな民族が融合して出来た国ですが、チトーというカリスマの指導者がいたことと、ソ連(現在のロシアを中心とした国、こちらも崩壊しました)を同じ共産主義の国でしたが敵視しており、国が団結していました。

意識が一方に集中すると周りが気にならないように、カリスマ指導者や共通の敵がいることが多民族国家をまとめていたわけです。

逆にそれがなくなったとたん、紛争が起きました。元々違う民族で風習も考え方も宗教も違うので、ケンカになりやすくなるのは容易に想像がつきます。

内側に目が行ってしまうんですね。

その他でも分かりやすい事例は、中国や韓国が内政が上手くいかないかったりすると反日で国民の意識を外に向けようとするのと似ています。

それが良いか悪いかはここでは言いませんが、ある意味国をまとめるのに共通の敵って必要なんですね。

◆組織でも無意識に敵を作ろうとする

昔、新入社員のころ、職場には悪者が必要、という言葉を聞いたことがあります。そうするとそれ以外の人がまとまる、という言うんですね。

「そんなものかぁ」と23歳の若い私は思っていました(笑)

でも、その悪者役が異動すると残ったメンバーの中で新たな悪者が出てきたりします。

どう考えても生産的じゃないですけどね。

国や組織が一つの方向に意識が向かないときは、内側に目が行き、それもその異質なものが許せなかったりするんだと思います。

経営理念やビジョンが必要、というのは組織を一つの方向に向けるために必要です。

そして決めたビジョンの達成に向けた計画も必要になるわけです。

それはお互いいがみ合ったり、組織のエネルギーを無駄に浪費しないためにも重要です。

それでは明日も良き日でありますように。

 

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