「社員教育」にお金をかけることは無駄である

ビジネスを数字で分解し次へのアクションを明確にするコンサルタント、長野謙です。

この時期リクルートスーツでまとまってランチをしていたり、電車で移動している若い方を見かけますが、まさに新入社員研修が真っ盛りの様子です。

社会人になって最低限の知識、マナー、会社のルール、お客様に関する知識を得るには社員教育はとても有効だと思います。

また大企業であれば、かなり高い料金を支払って既存の社員、管理職の教育を行っているのではないでしょうか。

◆研修、セミナーなどの教育効果は2,3日

しかし中小企業で、基本的なことを身に付ける新人研修以外の研修というのはどうでしょうか?いろんな研修に社員を派遣したり、講師に来てもらったりしても効果があるかどうかはちょっと疑問じゃないですか?

初めの2,3日ぐらいはモチベーションがアップしてテンションが高く、挨拶が元気よくできたり、仕事が早かったりするかもしれませんが、その後はどうでしょうか。

世界で最も人のモチベーションをアップさせる、というアンソニー・ロビンズのセミナーでさえ、1週間もすると興奮は抜け、元の生活に変わります。

セミナーや教育で得たものを実践する人は全体の10%、またそれを実践し続ける人はさらにその10%と言われています。要は1%以外の人は何も得ないまま終わってしまうのです。

まあ座学というのはそんなものではないでしょうか。

なぜか?

簡単ですね。

◆現実の仕事は研修ほどうまくいかないし、前提も違う

目の前の仕事がそういった興奮やモチベーションの高揚を忘れさせてしまいます。現実はそれほど単純ではありません。

よっぽど自分を駆り立てるスキルを持つ人以外は、日常の仕事に埋もれてしまうのです。

ということは目の前の仕事にいかに取り組ませるか、というのが最も大切なことになります。

それは自分で考えて、自分で仕事に取組むしくみをつくるしかないのです。

ここに正面切って取り組まない限り何も進みません。

◆成果に向き合う仕組みを作るしかない

ちゃんと数字を使って、自分の仕事の成果を自覚させて、さらに改善するにはどうすればできるのか、ということを考えてさらに実践、そして確認する、この仕組みを作るしか人は成長しません。

そして人の成長しない会社は業績が上がりません。
逆に人が育てば、社長はすっごく楽になりますよね(笑)

手っ取り早くお金を払ってセミナーに参加させても成果は出ません。全くゼロとは言いませんが。

それでは明日も良き日でありますように。

 

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