「進化」と「進歩」どちらに焦点を当てるのか

おはようございます。
ビジネスを数字で分解し次へのアクションを明確にするコンサルタント、長野謙です。

先日同じコミュニティに属するお友達からセミナーのお誘いを受けていってきました。

岡根芳樹さんと江戸川区の篠崎というところで本屋を営業している清水克衛さんという二人の講師が自分のおすすめ本の中身を語るというとても面白い内容のセミナーでした。

二人ともかなり濃いキャラで相当変わっていますが、普段自分がまず読まないような作品を教えてもらい、また自分では絶対買わない本をいくつか買うことができました。

◆進化と進歩の違い

その講師のうちの一人、清水さんが進化と進歩の違いを説明してくれていました。

進化とは生物が周囲の環境に合わせて自分を変化させてきた過程。例えば海にいた生物が陸に上がったり、キリンの首が長くなったり、これは進化。

進歩とは人間の歴史の中で周囲を自分たちのが便利になるために変えてきた過程。

人間は常に進歩を目指してきて、自然の流れからどんどん離れていった、その結果、あまりにも自然の進化のプロセスから離れすぎてその反動が来ているという話でした。

地球の温暖化とかは人類の進歩の結果生み出された良くない状況、といった感じですね。

その時はふーん、なるほど、という感じで聞いていたのですが、つい昨日息子と話をしていてこれってなんでもあてはまるな、と考えました。

◆花粉は悪くない

私は5年ほど前に急に花粉症になり、それから毎年春になると鼻水とくしゃみに悩まされています。薬はどうしても眠たくなるし。

花粉症について妻と話をしていた時に、息子が急に「花粉は悪くないんだよ」という話をし始めました。昔、学研か何かの本を読んで知ったらしい。

戦後に建築用に杉をたくさん植えたり、排気ガスでアレルギーが起こりやすくなったり、全て人間の都合でやったことが今の花粉症を生んでいる。

「花粉が悪くない」という証拠に、今花粉症の根本治療として、スギ花粉そのもののエキスを舌に毎日ぬることで花粉症を治す治療方法があると、先日日経新聞の記事に掲載されていました。

要は人間の体が反発するような環境があるから花粉症になるわけで、体内に取り込んでしまえばその反応もなくなる、ということです。

ふむふむ、と聞いているうちにこの間の進化と進歩の話が結びついてきました。人間の進歩の結果、ひずみが花粉症という形に変わってきている。

こうやって考えるとなんでもそうなんだな、と思えてきました。

◆自分の「進化」に焦点を当てる

周囲を変えようとするとひずみが出てしまう。組織の中でも相手を変えようとするとどうしてもそこに力が作用して、その場は上手くいったように見えたとしても後で問題が出てきたりする。

上手くいかないときは自分に問題がある時がほとんどなので自分の「進化」に焦点を当てるべきなのですが、どうしても周りに期待してしまう。

進化と進歩という視点で考えると、相手の変化や理解に期待するより、自分の変化や理解の足りなさに目を向けることのほうが自然である、ということなんだと思います。

と、ここまで書いてきてあまりにも有名な言葉を思い出しました。

生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである。
チャールズ・ダーウィン

それでは今日も一日良き日でありますように。

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