人の動きが見える会計について


私は、以前は会計を活用して

現場の業務改善を進める
コンサルをしていました。

独立後すぐに中小企業診断士として
事業再生を行っていたので、
支援先の決算書、売上、仕入に関する
あらゆるデータを分析していました。

そうしているうちに、
会社のビジネスモデルを把握し、
決算書を見ると、
大体改善の勘所が見えるようになりました。

それを人に説明して実行してもらうまで、
体系化したのがこのコラムで書いている
人の動きと会計をつなぐ手法です。

決算書には企業の活動の結果が表れます。
企業の活動=人の活動です。

しかし、その決算書を見ても、
結果の原因である企業の活動や
人の活動が分かりません。
 
ある意味それは当然です。

決算書は税務署や、
上場企業であれば投資家や株主に
「報告」するための書類です。

世界共通のルールに沿ったものです。
個別企業の事情はほとんど考慮されません。

そして個別の活動の記録は
「売上」「原価」と丸められて
消えてしまいます。

またその消えた活動を再現できる
会計の専門家もほとんどいません。
 
数字が苦手で、興味持てない経営者が
多いのがこのためです。
「数字に意味が見いだせない」
 
なぜそう言えるか、理由があります。

自社の決算書を紐解き「人の活動」に
結びつくように見える化した時に、
数字に興味を持たない経営者はいないからです。
 
100%と言っていいですが、
内容を説明している私以上に
強い興味を示し、

「もっとこんな風に見れないか?」
と根ほり葉ほり質問をいただきます。
 
何をどう変えれば、変わるのか、
これが分かって興味を持たない経営者は
絶対いません。

こうしたことを理解して欲しくて、
また事業の基盤作りに
会計や数字で事業を見ることの
重要性を理解して欲しくてコラムを書きました。

ある社長のアドバイスでQ&A(FAQ)方式で
書くことにしました。

これまで私が実際にコンサルの現場で
いただいた質問をベースに書いていきます。

「経営判断に必要な『人の動きと会計を結ぶ』コラム」 
https://note.mu/yooterasu/n/n3dcee89100d2

第1回目のお題は
「3億円の売上があるのに、利益がほとんど出ません。
どうしたらいいでしょうか?」です。

興味のある方は是非。

【今日のポイント】
決算書をながめても事業は見えない。

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