問題児を作らない

社員が思い通りに動かない、
と悩む経営者が必ず言うことがあります。

どこか社員の教育をしてくれる
良いセミナーとか講座はないでしょうか?

確かに新入社員研修なんかは、
一般常識や社会や会社のルールを
覚えてもらうために必要でしょう。

しかし、既に長年働いている人に
教育をすることで人が変わったように
働いたりするでしょうか

一時的にモチベーションが上がることはあっても
継続的に成長できる状態にはなりません。

人は環境が変わらなければ、
変わらないのです。

仮に教育によって人が育ったとしても
その人たちが会社を辞めたらどうなるでしょう?

投資が無駄になりますよね。

例えば製造の現場で不良品が出たら
どういう対応をするでしょうか。

人を教育する?

いや、工程の見直しや、システムの不具合を
改善しようとします。

営業などサービス業において、
サービスの品質は工場の製品と一緒です。

でも営業やサービス提供する会社は、
工程にあたるプロセスやしくみよりも
人間を変えようとするのです。

そして変わらない人を問題児としてしまう。

教育は優秀な人と優秀でない人を
作り出してしまいます。

そうならないように
まず着手すべきは、サービスを提供するまでの
工程:プロセスの改善が重要になります。

ますます採用が難しくなります。
ますます優秀な人は来なくなります。

今後働き方改革で
長時間労働で非効率を穴埋めすることが
ますます困難になります。

今いる人材で生産性を高めるには、
誰がやっても一定の品質が保てる
しくみ、プロセスの構築が大切になります。

仕組み構築で良いのは、
良くない結果が出たときも
「あいつが悪い」ではなく、
この仕組みをどう改善するか?
という思考になることです。

問題児を作り出しても、
改善にはつながりません。

社員と一緒に仕組みを良くする、
という発想で仕事に取り組めます。

【今日のポイント】
教育の前に環境を作る。

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