基準がない会社は自分をイメージが出来ない

先日、経営の大先輩のお話を聞きに
浅草まで行ってまいりました。

2時間、会社の立ち上げ期の苦労など、
どれも素晴らしい内容でしたが、
私がピンと来たのが、
「採用には就業規則が必要」

通常は10人以上労働者を雇う会社に
就業規則は義務付けられています。

でもたとえ従業員数が10人以下でも
作らなければいけない、ということでした。

なぜか?

就業規則がない会社は、経営者のさじ加減で、
労働時間や給与が決まってしまう、
ということです。

学生や就活をしている人から見ると
基準のない会社ってとても分かり難く、
入社した後の自分の生活が想像しにくい。

イコール入社をためらう原因となってしまう。

以前、私がコンサルをしていた会社の社長は、
営業の一人前の基準を採用の面接のときに
見せていました。

そうすると、これを満たせば、
一人前の営業になれる、ということで、
応募者が入社を決める
大きなきっかけになっていました。

自分が入社した後の状態が
イメージできるかどうか。

自分が活躍できる会社なのか。

就業規則や、一人前の基準、
もっと言えば経営理念やビジョン、
こうしたものが明確ではない会社は
自分の将来がイメージできないのです。

昔は良かったのです。
普通に勤めていれば、出世して
給料が上がる、というのが前提で
働いていたわけですから。

でも今の時代は違います。

共通の前提がなくなっている時代だからこそ、
明確な基準を言語化できないと
採用もできなくなってしまうのです。

【今日のポイント】
採用にも、今いる社員のためにも基準作りは必須。

経営者

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