やり方を変えれず、原則(姿勢)は変わってしまった会社のはなし

おはようございます。
ビジネスを数字で分解し次へのアクションを明確にするコンサルタント、長野謙です。

セミナーの資料を見直ししながら、ふと昔の遂にやり方を変えれないまま業績を落とし続けた会社のことを思い出しました。

◆時代の変化に乗るときと乗り続けられなくなる時

事業の成り立ちを創業オーナー社長にお聞きすると、本当に立上げに苦労して、行商のようなところからスタートさせている会社がとても多いです。

本当に事業を軌道に乗せるというのは並大抵ではない、ということを思い知らされます。

その後、そうした努力の結果と、時代に商品やビジネスモデルがぴったり合うことで、成功をします。

そして役員報酬は数千万、そして不動産を買い、社員にも大盤振る舞いをしたりしているうちに、時代が変わるといっぺんに売れない時代が来ます。

◆過去の成功体験が忘れられない

過去の成功体験が強烈であればあるほど、そのやり方を変えることが難しい。

商品が売れたからこそ成功があるわけなんですが、時代に合わせて、商品の魅力や提案方法、提供方法などを変えることができません。

一方で、成功をもたらした創業時代に経験した、ひたむきさや粘り強く顧客回りすることができなくなってしまっているのです。

多くのお金を掴んだことで、人をお金で動かすことに慣れ、自ら汗をかくことを忘れてしまっているのです。状況からするともう自分が先頭に立って会社の改革を勧めなくてはいけないのに、コンサル任せで、結果に文句を言うだけ。

◆「7つの習慣」の言葉

そんなことを思い出していたら、10年前に読んだ「7つの習慣」(スティーブン・R・コヴィー)の一番初めに書かれている「著者からの挨拶」というのをふと思い出しました。

原則は時や場所を問わず作用するものです。そして、それは人々の精神を高揚させ、人格を向上させ、心を深く満足させ、かつ人を鼓舞する価値観、思想、社会規範、あるいは教えとして我々の前にその姿を現します。原則は自明的な自然の法則といえます。変化したり、なくなったりすることはありません。戦略は変わりますが、原則は変わりません。仕事は変わりますが、原則は変わりません。生活の役割は変わりますが、原則は変わりません。経済事情は変わりますが、原則は変わりません。常に真北を指すコンパスと同じように、周りの状況がどうかわろうと、原則が我々の生活に安定した変わらざる方向性を与えてくれます。

まあ、言ってみればこの逆をやっていたんだな、ということが思い出されます。

戦略は変えられないけど、仕事も変えられないけど、原則は変えてしまった。

◆成功した経営者こそ原理原則が必要なのかもしれない

そして最近起業する人向けのセミナー講師などが「やり方」よりも「あり方」という人が増えてきましたが、起業家もそうかもしれませんが、一旦成功した経営者こそ原理原則が必要なのかもしれません。

そして原理原則を忘れないまま、やり方を柔軟に変えていくためには、事実を知る勇気を持つ、ということだと思います。それは事業に関わる数字を正確に把握することでしかできません。

そういえば業績を落とし続けた会社は、売上以外は全く数字を見ていませんでした。

それでは今日も一日良き日でありますように。

 

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