業績の良い会社の社長は「うちの社員は優秀で」と言う

売上規模1億円~3億円の中小企業の経営者の「もっと数字にこだわる社員が欲しい」「成果を意識して働く社員が欲しい」という思いを実現する経営コンサルタントの長野です。

◆もともと優秀な社員はいない

創業社長が頑張って、頑張って大きくできる会社の売上規模が大体1億円~3億円ぐらいです。

営業から何から一人で頑張っても大体これぐらいで限界がきます。そしてとても苦しくなってきます。そうした社長のよくあるつぶやきは「うちの社員は全然動いてくれない」「全くやる気がなくて」というもの。

逆に「うちの社員は優秀で」と嬉しそうに話す社長の会社はとても業績がよく、まず間違いなく伸びています。

これって優秀な人材がいるから会社の業績が良くて、社員が働かないから社長がしんどいのか、というとちょっと違います。

確かに元から優秀で自分でどんどん動ける人はいますが、それって一握りで、さらに中小企業には初めからそういう人がくる確率は極めて低いと思います。

◆社長自身が環境を選んでいる

でも何でこんな差が出るか、と言うと社長自身が自分で動くことを選ぶか、人を動かすことを選ぶか、で決まってくるのです。

いや、社員が動かないから自分が動いている、という声が聞こえてきそうですが、それは逆なんですね。そう言っているとこの先もずっと自分が動き回らないと駄目です。

それと「社員にやらせようとして見たけどできなかった」という社長の話を聞いていると、大体丸投げのパターンが多いですね。

そして期日が来て初めて「出来た?」と、任せた社員に聞きます。これでは絶対にできません。

でも俺は言ったんだけどやらないんだ、ということをおっしゃる経営者の方が実に多いです。

◆任せて自分がラクになると感謝したくなる

人に仕事をさせる、というのはかなり難しいことですが、これを乗り越えないと人は成長しないし、成長しないということはいつまでたっても社員は優秀になりようがない、ということです。

社員が優秀でないのは自分の責任だ、ということを自覚して初めて優秀な社員を作ることが可能となります。

昨日も書きましたが
数字マネジメントは想定外をなくすリスク管理です

きちっと社員の方たちの性格や行動パターンを捉えて、業務の与え方を修正していくのがとても大切です。また進捗管理をこまめにできる仕組みを作ることです。

これを面倒だと思ってしまうので、自分の得意なセールスやマーケティングに走ってしまい、いつまでたっても忙しいのです。

でもそこを頑張って仕組みを作り、管理できる体制を取れれば、自分も楽になり、結果的に社員に感謝することもできて、「うちの社員は優秀で」とほかの経営者に話すこともできるのです。

それでは明日も良き日でありますように。

 

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