少女パレアナとビリギャルの「モノゴト」の書き換え方
売上規模1億円~3億円の中小企業の経営者の「もっと数字にこだわる社員が欲しい」「成果を意識して働く社員が欲しい」という思いを実現する経営コンサルタントの長野です。
◆物事は無色透明
「物事は無色透明である」というのは、私がここ数年お世話になっている心理学の先生から聞いた言葉です。起きた物事そのものには意味はないが人間が意味づけをして、苦しんだり喜んだりしている、ということです。
例えば、車に乗っていてスピード違反で捕まったとします。スピード違反で捕まった、という事実には何の意味付けもありません。「ついてない」と思うか「良かった、事故を起こさないように注意しろ、という啓示だな」と思うかは自分次第、ということです。
同じ物事が起きてもどうとらえるかは、自分が育ってきた環境や、今置かれている状況によって、かなり影響されることになります。
しかし、逆に見れば、自分で何を感じるかは選べる、ということです。
◆なんでも喜ぶゲーム
私が購読しているメルマガで紹介されていた本のあとがきに(かなり間接的です(笑))、少女パレアナという本が紹介されていました。
気になってアマゾンで頼んでおいたのですが、2ヶ月ほど放置してあったのを昨日読みました。
最後のほうはちょっとウルっとくるほど感動的な話です。表紙がかなり乙女チックな本で、電車で、40代後半のおっさんがこの本を読みながら眼を潤ませているのはかなり気持ち悪かっただろうな、と思います(笑)
この本で、主人公のパレアナは「なんでも喜ぶ」ゲームをします。
両親を亡くし、叔母さんに引き取られて、かなりつらい思いをするのですが、このゲームで自分も周りの人たちにも喜びで巻き込んでいくのです。
問題が困難なほど、ゲームは面白くなる、というスタンスで周りを巻き込む過程がとても感動的なのです。
無色透明である出来ことをプラスに変えていくわけです。
◆クラスメートの良いところ10個見つけるゲーム
これを読んだときになんか似ているな、と思ったのが「ビリギャル」に出てくる主人公の「さやかちゃん」です。
このビリギャルの本の一節で、さやかちゃんは同級生の「ムカつく」娘について、塾の先生のアドバイスで無理やり良いところを10個、一晩かけて書き上げます。
そうすると不思議なことにムカつく娘がもしかしてめちゃくちゃいい娘なのかも、と思うようになり、仲良く話せるようになるのです。
◆社員をどうとらえるか
社長にとって社員の人はどのように映っているでしょうか。
なかなか思い通りに動かないどうしようのない奴なのか、それとも一緒に会社を盛り上げる同士なのか。
これも捉えようによって大きく変わってきますよね。
きれいごとではなく、社長にとって社員のプラス面をいかに探すか、というゲームをやることが結果的に会社の業績もプラスに働きます。
ゲームというのがポイントです。
自分の感情を押えて、我慢して無理やり転換するとおもうと、我慢が出来ず爆発してしまうでしょう。
でもゲームと思えば、クリアするたびに気分が良くなっていきます。
少女パレアナなのように、困難なほどゲームが面白い、と思えるには正直、私自身まだまだ修行が必要です。
社長も難しい奴ほどゲームが面白い、と思えれば・・・(笑)
それでは明日も良き日でありますように。
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