そこはゴールではない

会社の中に仕組みを作るのがコンサルタントの仕事だ、
というのは以前も書きました。

でもその前に必須の確認事項があります。

社長の人生の目的。

なんか大袈裟に感じるかもしれませんが、
これはとても大切です。

なぜなら、経営者は事業と自分の距離が近すぎて
人生の目的=事業となってしまっている人が
とても多いのです。

でも、いくら働いてもせいぜい70歳。

でも実際には80歳以上になっても
経営をしている人がいます。

「後継者がいない」という言うと
そうなんだ、と思ってしまいますが、
それは多くの場合違います。

自分が事業から離れるイメージが明確でなく
後継者を育てていない、というケースがあります。

人生の目的から逆算して事業を組み立てて、
現実に事業から離れるための準備を後回しにしがちです。

だから私はコンサルティングをするときに、
まずするのは人生のゴールを考えてもらいます。

これは「7つの習慣」という本のメソッドを使います。

自分が死んだときのお葬式を想像します。

そして誰に集まって“欲しい”のか
そして何を成し遂げた人と言って“欲しい”のか
を想像します。

そこに自分の人生で成し遂げたかったこと、
大切にしたい人たちのことが思い浮かべればよし。

そしてそのためには事業とのかかわりは
どうあるべきなのか?
どういう形で引き継ぐと、その人生は送れるのか?

こうしたことがとても大切になります。

このワークをすると、漠然と上場するといっていた社長が
急に事業を将来売却したい、と言い出すこともあります。

人生の目的から見てみると事業をどのような形で残すか、
といったことも変わってくるのです。

【今日のポイント】
事業のゴールと人生のゴールは別物である。