やはりお客様からスタートしなければいけない

お客様から物事を考える重要性、
というのは言われてみると当たり前のようですが、
当たり前のように忘れてしまいます。

なぜか。
人は、自分が得意なこと、自分がやりたいことから
考えてしまう習性があるからです。

私も今まで、何度も失敗しました。

先日ラーメン店を経営する社長から、
暑い夏にぴったりな素材で健康志向のメニューを作ったら、
完全に外してしまった、という話を聞かせてもらいました。

こってり系のラーメンで有名なお店であり、
お客様が何を求めているか、ということを忘れてた、
という反省をされていました。

自分の会社の強みとお客様のニーズを
一致させるというと何やら難しく聞こえます。

でも要は自分のお客様の中で、
自分たちの商品を最も喜んでくれるお客様は誰か。

そのお客様はどの商品を最も喜ぶか。

これが明確になるとシンプルになります。

このお客様が喜ぶ商品を開発することが、
最も喜ばれます。

結果として現場でお客様に感謝される
社員のやる気は上がります。

これは、商品開発だけでなく、
顧客対応やお客様を迎える環境づくり
全てに関わってきます。

例えば、スターバックスに行くと
いらっしゃいませではなく、
「おはようございます」「こんにちは」
とフレンドリーに挨拶されます。

これは、サードプレイス:職場でも家でもない
第三の憩いの場を場所を提供する、という
スタバのコンセプトに沿った形で行われています。

それをスタバがやっているから、うちも取り入れよう
とやってみても、上手く行かないでしょう。

自分のお客様がどういうことを好むのか、
という視点で考えると結論は出ると思います。

何よりも、お客様から考えることは、
従業員にも分かりやすい、という点がミソです。

まず、自分たちが最も大切にしたい
最も喜んでほしいお客様は誰か、
ということを会社内で意識を統一することです。

そのお客様のために何をしたらいいのか、
ということを常に従業員にも考えるように促します。

そうすると、なぜこれをしてはダメなのか、
なぜこれをやらなければならないのか、
ということも全て明確になりいます。

お客様に喜んでもらうため。
シンプルですよね。

こうしたビジネスモデルの設計が
経営者の最も重要な仕事となります。

【今日のポイント】
自分の商品、サービスを最も喜んでくれるお客様を
社内で共有しよう。

経営者

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