大切なのは動きではなく状態である

会議がマンネリ化してくると、
徐々に会議の目的自体が曖昧になって、
単なるルーティンになってしまう危険があります。

先日、お客様の会社の部門長が集まる
会議に出た後に、
社長と再確認したのは、
業績の確認する場であると同時に
「管理職の成長を確認する場」
でもあるということです。

そう捉えると、管理職の発する言葉にも
気を付けないといけません。

成長が確認できる言葉を
発して欲しいですよね。

そうやって発言を確認していると
動詞はダメ、状態が確認できる
言葉を発してもらわないと駄目です。

例えば、○○します、はダメ。
○○という状態にします、はOK。

なぜかというと、
○○します、はやったんですが、、
と結果が曖昧になりがちです。

○○という状態を目指して、
あれとこれをやりました。
その結果△△までできました。
という感じでないと行動した結果
何ができて、何が出来なかったか、
ということが図りにくいのです。

新規訪問100件!も
分かりやすいですが、実はちょっと違う。

新規開拓10件(状態)を目指して
新規訪問100件やりました!
結果5件しか開拓できませんでした、
というのは分かりやすい。

じゃあ、あと5件の開拓をやるために
何をすればいいのか。

訪問件数を増やすのか、
それとも訪問する顧客の質(見込み度)
を上げるのか、
訪問の方法を変えるのか。

これを考えて実行するのが成長です。

決して新規訪問100件やり切りました!
というのが成長でもないし、
会社が求めていることでもないはずです。

目標である開拓10件のために
社員の工夫した内容こそが
会社としての経験となり
積みあがるのです。

そして成果に結びつくのです。

あ、それからよくあるのが
「確認します」ですが、これも動詞なのでダメ。

確認した結果どういう状態にするのか、
もしくは確実に確認できる体制を
どのように作るのか、
状態を話してもらいましょう。

【今日のポイント】
次はどういう状態になっているのか?
そこに注目して会議の発言を聴きましょう。

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