責任感の生み方

なんとなく責任の所在があいまいになる。
そして、決めたことが実行されない。

こういうことで悩んでいる社長は多いですね。

責任感が弱い、というのは
当事者意識が弱い、ということです。

自分が何とかしなければ、ならない、
と思えないから、人ごとのようになります。

また合唱の話ですが、
同じパートを唄う人が多い場合、
どうしても人に頼ってしまい、
周りに合わせておけばいいや、
という気持ちになる人がいます。

実は自分も始めたばかりの頃は
全くそうでした。

周りの上手い人に合わせておけばいい。

こうなると周りに合わせるカタチになり、
その人が自信をもって強く唄うことはなくなります。
そうなると、そこにいるけど戦力ではない、
ということになります。

会社にこんな人がいれば、
組織の生産性が上がるわけがありません。

特に中小企業では、同じ仕事をやっている人は
いないので、責任感がない人が数人いると
その人のいい加減な仕事を、誰かがフォローするなど
会社全体のパフォーマンスが著しく落ちます。

まだフォーローが出来れば良いですが、
ひどい場合は、やらない状態で放置されます。

そうするとサービスの質が落ちて
お客様からクレームがきます。

もしくは何も言わず去っていきます。

では、責任感、当事者意識を持たせるためには
どうすれば良いか。

1つは全体像を見せることです。
「ビジョン」ですね。

単なる年商10億円、とかではなく、
お客様からどのように支持されている会社になっているか、
ということを具体的に描いたビジョンです。

2つ目は自分たちの仕事がお客様に役立っている、
感謝される、ということが分かるようになっていることです。

3つ目は責任(期待)が明確に伝わっている、
ということです。

1つ目はビジョンに顧客の視点を
入れるところがポイントです。

社員が、自分は何をするべきか、
どう積極的に仕事に関わるかは、
お客様にどう思われるか、という視点があると
とても自分事化しやすいのです。

2つ目は自分たちが感謝される存在である、
ということです。

こうなるためには、自社の得意分野が
お客様に貢献できるようになっていないと
感謝されることはありません。

この部分を設計がされていないと、
やらされ仕事になります。

必要とされるお客様のところに行ける、
そういう仕組みが出来ているか、ということです。

最後は、ちゃんと責任と期待を共有できているか、
ということです。

社長や経営陣が、こうあるべき、
と考えていることと
社員が考えていることとは
ズレていることがほとんどです。

この辺りのすり合わせをしないまま、
思い通りに動かない社員を見て
ストレスを抱えている経営者は多いのです。

【今日のポイント】
ビジョン、社員がお客様に感謝される仕組み
責任の共有を業務に入れ込みましょう。