変化と恐れについて

おはようございます。
ビジネスを数字で分解し次へのアクションを明確にするコンサルタント、長野謙です。

すごく当たり前のタイトルですが(笑)
今日は、忘備録として。

◆変化出来ないことをどうとらえるか

コンサルタントが初めて会社に入ると、現場の人は必ず警戒します。こいつは何をしに来た奴なのか?

当然、経営者から会社を変え業績を上げることを期待されて行くわけなので、コンサルタントは変化を起こそうとします。

一応の品定めが終わり、歓迎してくれる人とそうでない人とに分かれます。大抵変化を望む若い人からは歓迎されます。でも変化を望まない社歴の長い人たちからは疎まれます。

以前はそういう人たちに対して既得権益(楽な状態)が失われるからか、と思っていました。しかし最近思うのは慣れないことをやらされて「出来ない」自分をさらされたりするのが怖いからなんだ、と思うことがあります。

よく転職で何歳以上はだめとか、転職しにくいと言われますがそれも結果として変化を受け入れにくくなっているからでしょう。それは変化する能力が衰えてきているのではなく、自分の出来ないことを無意識に恐れ避けるところからくるものだと思います。

まあ要因は違っても結果的に変われないというのは同じです。でもその人たちに対して「だめだ」と思ってしまうのか、それとも恐れを取り除くことを考えてあげるのか、周りがどう対応するかでかなり変わってくると思います。

50歳以上しか採用しない会社の社長が言った、「人生の変え方」

◆クレームはたいていお客様が正しい

以前も書きましたが、クレームの報告を上司として受け取るとき、部下の報告を鵜呑みにして、お客様のところに伺うととんでもないクレームのクレームになったります。

それは部下は悪気がないが、自己防衛本能が働いてどうしても自分は悪くない、お客様に非があったように報告するからです。「私のミスです」と報告があってもそれが軽めに報告されたりします。

だから経過報告は詳細にさせても、お客様のところには先入観なしで伺ったほうがまず上手く収まります。というかいろんな新しい視点をもらえたりするのです。

◆相手を責めるのは正当化という防衛本能の現れ

上司や経営者が部下を責めるのもある種の恐れの裏返しだったりします。責めたとしてもそこから部下の素直な気持ちを引き出せるわけもなく、却って相手の自己防衛の気持ちを強くして問題の根本解決につながらないのですがやってしまう。

これはいかに自分が正しいかを相手に伝えるためにやっていることで、相手を上手く導けない自分を守るために正当化しているだけなのです。

これは実力のないコンサルタントが「正しい」を押し付けるのも同じ現象です。

上司や経営者は選べないですが、コンサルは選べるというのが大きな違いでしょうか(笑)

最近は転職という形で「選ぶ」社員が多くなりましたね。経営者が社員の退職で落ち込むのは、戦力ダウンとか採用コストなどではなく、意識していないにせよ「選択された」という思いが強いのかもしれません。

コンサルタントはある程度、「解」をもってクライアントと向き合わなくてはいけませんが、この厄介な「恐れ」とも向き合わないといけません。

その恐れを取り除くのがカウンセリングであり、恐れから将来に目を向けさせるのがコーチングだと理解しています。答を用意するだけではだめなのです。

クライアントが行動してなんぼですから。

それでは今日も一日良き日でありますように。

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