自分のビジネスをあきらめないためにプラットフォーム型ビジネスを参考にするといいかもしれない
おはようございます。
ビジネスを数値で「見える化」するコンサルタント、長野謙です。
昨日は私の独立した当時の仲間と久々に会いました。懐かしてく嬉しい、よりもいろいろ刺激になることが多くて、ビジネスの参考になります。
◆地方ではインフラが整わなくなってきている
この夏、山形のある街の婦人服を販売している社長からお声がかかり、訪問したことがありました。オーダーメイド用に仕入れた服地がたくさん余っていてどうにか処分してほしい、というご依頼でした。
なぜ服地を売りさばこうとしたのか。それはオーダーメイドで縫製してくれる職人さんがおらず、既製品(出来上がった洋服:まあ普通に販売されている洋服です)の販売を始めたからだそうです。ヨーロッパから仕入れた素晴らしい服地もあり、非常にもったいない。
要はオーダーメイドをあきらめたわけですね。もう10年ほど前のことだそうです。
その話を昨日久々に会った仲間の一人にそんな話をしていたら、いろんな地域に埋もれている縫製の職人や工場とオーダーしたい人を組み合わせるマッチングサイトがるよ、と教えてもらったのです。
ネットで検索するとありました。
https://nutte.jp/?gclid=CLva1PuN99ACFYOWvAodc3gJsA
最近、こういったマッチングサイトというか、プラットフォーム型ビジネスって多いな、とふと気になったわけです。
◆プラットフォーム型ビジネスについて
プラットフォーム型ビジネスの代表は、アマゾンや楽天のような出店する店舗をWebサイトに集め、そこに消費者を集客するビジネスがあります。リアルだとショッピングセンターなどもプラットフォーム型の一つでしょう。
定義としては
プラットフォームとは以下の 3 つの条件を満たすものである。
- (2 つの利用者グループ):2 つの異なる利用者グループがいる。
- (プラットフォームによる仲介):グループ間の商品、役務、情報等のやりとり のためにはプラットフォームが必要である。
- (間接ネットワーク効果):各サイドの参加者がプラットフォームへの参加から 得る便益は、相手サイドの参加者数に依存している。
引用:平成24年度我が国経済構造に関する競争政策的観点からの調査研究(プラットフォーム関連事業に関する理論分析)
要は売りたい人と買いたい人を結びつける「場」を設けて、その場を運営することで儲けるビジネスだということですね。しかし、上記の定義からはずれますが、フェイスブックとかツイッターなどもコミュニケーションの「場」を提供することで成り立っている、ということでプラットフォーム型でしょう。
あとはキャッシュポイントがどこか、ということでしょうね。広告費だったり、出店料であったり。定義の3.なんかを見るとクレジットカードなんかもそうで、たくさん利用者がいることを背景に、企業から手数料を取ることが出来る仕組みになっています。
◆あきらめずに探せば何とかなる時代になっている
最近は、昨日教えてもらった「nutte(ぬって)」というサイトのように、地域や社会に埋もれている資源を活用するものが多いようです。現在クラウドサービスというサイトも子育て中の主婦や介護をしているビジネスパーソン、定年退職後のシニア層といった人たちを企業の発注先として結び付けています。
今日の話はプラットフォーム型のビジネスをしましょう、という話ではなく、要はネットさえ使えれば、時代の流れで無くなってしまったとあきらめていたものが手に入るし、いまそういったインフラが整いつつある、ということです。
山形のお店にもこのお話を伝えてみようと思います。
さて、よりよい会社作りのために今日も頑張りましょう!