仕事を抱えてうまくいかない管理職の特徴
売上規模1億円~3億円の中小企業の経営者の「もっと数字にこだわる社員が欲しい」「成果を意識して働く社員が欲しい」という思いを実現する経営コンサルタントの長野です。
仕事を抱えてうまくいかない管理職には特徴があります。
その特徴をまとめていると、それはかつての自分でした(笑)
その特徴は4つあります。
- なんでも引き受けてしまう。
- 部下に仕事を振れない。
- 周囲に情報公開が遅く手助けがしにくい。
- 投資することが下手。
経営者はこうした管理職をなくすことが、業績の改善に結びつきます。
1.なんでも引き受けてしまう
基本的にこの中間管理職はいい人です。またいい人でいたい、いい人と思われたい、という人が多いのも特徴かもしれません。
なので、人から仕事を頼まれると断れません。
「あー、やだな」と思いつつ、引き受け、休みの日に出てきたり残業してしまったりします。
でも、まあ自分が頑張ればいいや、と思っているのもこのタイプの人たちです。
2.部下に仕事を振れない
基本的にいい人で、恨まれたくない体質なので、人に仕事を振るのが得意じゃありません。
でも逆に言うと、自分の能力を過信している、部下の能力を低く見積もっている、という、冷静に見ると傲慢なところもあります。でも本人はそんなつもりは全くありません。
やっぱり、自分が頑張ればいいや、と思っています。
3.周囲に情報公開が遅く手助けがしにくい
基本的に仕事が出来ないと思われたくないので、周囲に助けを求めるのが下手というより遅いです。そして周囲が気が付いたときは既にパンクしている、ということも数多くあります。
いい人なので、周りの人たちも手伝ってあげたいと思っていたり、実際「手伝いますよ」と言ってくれる部下がいるにも関わらず、「大丈夫」と言いがちです。
4.投資することが下手
それと最近気が付いたことですが、この手のタイプは投資が下手です。
投資というのは将来のリターンを求めて、自分の資源を投下することです。
例えば、将来自分の周りに仕事が出来る部下を配置するために、教育に時間をかける、とか、なんかあったときに頼れる外注先や仕入れ先を確保するために普段から情報交換をしておく、ということです。
そしてこうした管理職の人たちってかなりの割合でいる、ということです。
よく遅くまで残っている管理職の人たちがいたら、よく注意して見ていてください。
◆成果に焦点を当てると仕事のやり方を変えなくてはいけない
かつての私がそうだったように、要は自分が仕事を抱えていてイッパイイッパイ。でも自分は一生懸命やっている。だから周りは評価してくれているはず。
いや、それはない(笑)
こういうイッパイイッパイの人は仕事も雑になりがちだし、抜けも多い。でも自分は忙しいからしょうがない的な考えになりがちです。
本当に大切なのは自分が一生懸命やることよりも、みんなと協力して成果を上げることなのに、本末転倒になるのです。
私も管理職をやっていた時に仕事を手放した途端、いろんなことが上手くいきました。
例えば、部下は自分が思っている以上に働いてくれる、とか。
例えば、実務は任せてトータルで各プロジェクトが上手くいくように管理するほうが、よっぽど仕事のクオリティが上がったり。
何よりも部下の成長が著しい、というウレシイ成果が出ます。
経営者は、もし仕事を抱えている管理職がいたら、彼らがどこに焦点を合わせているのか、というの観察して、彼らの視点を変えることに注力してください。
会社にとっても、その管理職本人にとっても良いことに違いありません。
それでは明日も良き日でありますように。
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