自立型人材は勝手に育たない

売上規模1億円~3億円の中小企業の経営者の
「もっと数字にこだわる社員が欲しい」
「成果を意識して働く社員が欲しい」
という思いを実現する経営コンサルタントの長野です。

◆ゲーム研修で考える人材が育った

先日、マネジメントゲームという経営を疑似体験するゲームに参加してきました。

その時、主催者の方が、このゲームを研修として取り入れている会社の事例を話していました。

ハムを販売している会社で、ハムの賞味期限が近付いている商品があったそうです。

でもゲームを通じて値下げがいかに収益を圧迫するか、ということを知っているスタッフは自分で考えて、値下げをしない方法を考えました。

それは、そのハムを使って総菜を作り、完売したそうです。結果的にはお客様にも喜ばれ、利益面では普通に販売する以上の数字が出ました。

何よりもこれをスタッフが自分で考えた、という点が素晴らしいですよね。

別にこのゲームが良い、というわけではなく、会社としてちゃんと教育に投資を行っていた、という点がポイントです。

◆漠然とした社員旅行はあり得ない

社員旅行で「北のほうに行くから手配して!」と社長に言われて、動ける社員っていません。

北海道に行くのか、仙台にいくのか、さらに日程はどうなっているのか、これらが明確でないと宿も取れないし、切符も買えない。

しかもだれが何の役割か決まっていなければ、誰が宿を準備して、切符を買って、当日の段取りをするのか。

具体的に旅行で考えると無理だな、と思われることが、会社の経営では意識されていないことが多いです。

どういった会社を目指して、それに向かって誰が何をするのか。

明確な目標と役割分担がないまま、自律的に動くことは難しいですよね。

でも日常の会社運営って、こういったことを決めないでもルーティン業務で成立してしまいます。

だから社長も自律的な人材が欲しい、と思いつつ、面倒な計画や役割分担を決めるのを後回しにしたがります。

ルーティンに甘んじているのは、社員なのか社長なのか。

◆投資を行わない会社はリターンもない

あとは社員との接点を増やしていかないといけません。

それぞれの社員の進捗管理をして、出来ること出来ないことを細かくみて、仕事を達成する喜びを与えたり、ある程度時間を投資しなければいけません。

こうした時間やお金をコストと見ると、何もしないほうが良いわけです。

忙しいから後回し、ということはコストとみなしている、ということですよね。

社員に自律的に動いてほしいのであれば、それなりの時間とお金の投資はしなければ、リターンも難しいわけです。

ある日突然、自律的に動いてくれるほど簡単ではないですよね。

それでは明日も良き1日でありますように。

 

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経営者

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