数字にこだわれば最後は人に行きつく
売上規模1億円~3億円の中小企業の経営者の「もっと数字にこだわる社員が欲しい」「成果を意識して働く社員が欲しい」という思いを実現する経営コンサルタントの長野です。
今日の早朝から朝の交流会に参加してきました。
初めてお会いした女性経営者が私の名刺をみて「人のこと(人に対するコンサルという意味)はやらないのですか?」と尋ねられました。
私の名刺には「数字マネジメントコンサルティング」という文字が入っているので、よく驚かれることが多いのですが、誤解を生むのは私の責任で改善が必要です(反省)
もちろん関わります!(笑)
そうしないと会社の業績は良くなりません!
◆売上、利益を改善するにはプロセス改善が必要
伊那食品工業の塚越会長が「年輪経営」で、「利益はウンチである」といっています。
はじめに読んだときは、なんだ??と思いましたが、よく読むと納得。
人も健康体であれば、自然とうんちが出るように、会社も健康体であれば、自然と利益が出る、ということです。
要は、利益を出そうとすると、プロセスを改善しなければいけないわけです。
プロセスって簡単に言うと、社員の業務や組織の仕組みです。
だから、便秘を治すのに運動をしたり、繊維質の多い食物を食べたり、身体を健康体に戻そうとするのと同じです。
利益を意識すれば、今まで放置されていた非効率な業務や仕組みを改善せざるを得ないのです。
◆プロセスを担うのは人
プロセスは業務、そして業務を動かしているのは社員です。だから数字にこだわって、人に関することを手を付けないというのはあり得ないのです。
でも「数字」というと、ノルマでお尻を叩くブラック企業のお手伝いをしているように思われるのは、ちょっと心外です。
ですが、そう思わせてしまっている自分が悪い(反省)
◆人は簡単に動かない。正しいかどうかは関係ない
それはそれとして、じゃあ業務改善、簡単に行きますか?というところです。
多くのコンサルタントが罠にはまるのは、アドバイスをしてもクライアントが動かない、と嘆いていることです。
コンサルタントとしては「正しい」ロジックを積み上げて、クライアントにアドバイスをしているのになぜ?
そのなぜ?が続くと「動かないクライアントが悪い」というようになります。
9割がたそうですね。
コンサルタントと経営者の不幸はここに始まるのです。
経営者から見ると、「正論ばっかり言いやがって、役に立たないコンサルだぜ」と感情的になります。
それぐらい人を動かすのは大変なのです。だから勉強ばかりしてもコンサルタントは上手くいかないのです。
私は5年ほど前にNLPや心理学の勉強を始めたときは、そこまで深く考えていたわけではありません。
でも、今は経営コンサルタントを名乗り、人に気持ちよく動いてもらうためには必須のスキルだと感じています。
だから、数字を突き詰めていくと、プロセス改善、そしてプロセスを担うのは人。
人は感情と無意識に支配されています。
相手を理解せずにアドバイスするのは難しいのです。
それでは明日も良き日でありますように。
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