自分の違和感を信じて経営に生かす

売上規模1億円~3億円の中小企業の経営者の「もっと数字にこだわる社員が欲しい」「成果を意識して働く社員が欲しい」という思いを実現する経営コンサルタントの長野です。

今日は仕事上の違和感って、意外と当たるし、注意深く取り扱うとトラブル防止になるし、そこを面倒がってスルーすると結構厄介だったりする、という話です。

◆専門家は決して正しくない

相手がその道の専門家だったりすると、「なんかちょっと違うんだけど」と思ってもうまく説明できなかったり、相手が自信満々に大丈夫的な顔をしていると、ちょっと言いにくかったりします。

相手に同調しちゃったりするんですね。「そうですね」って。

あとから後悔することも多く、特に相手がプロの時は気を付けよう、と思っていた時期があります。

以前会社勤めをしているとき、雑誌の広告を作る仕事に携わりました。

私が担当していた商品の広告ですが、制作会社のスタジオに行って、カメラマンやコーディネーターさんやプロのモデルさんを使って撮影するのです。

一応、私はクライアントの責任者という形で行くのですが、基本的に素人です。

当然、こんな感じに表現したい、という要望は制作会社に投げますし、打ち合わせでイメージも共有します。

でも当日撮影が進んで撮影された写真を見ると「うーん、うまく言えないけど違う」と思ってしまいました。

でもカメラマンもコーディネーターも、「いいじゃないですか!」と言います。

でも今までの経験でこれでOK出すと、上司や会社が何も言わなくても、あとで自分が後悔するなと思い、「いや、もっとこうなりませんか?」とあいまいなイメージを伝えます。

まあ、周りは迷惑でしょうね(笑)

撮影は長引きましたが、よりいいものが出来たと納得できるものが出来ました。周りのプロの皆さんも理解してくれました。

◆紹介は慎重に

一方、最近失敗した例があります。

相手がプロということに加えて、親しい人の紹介というのが自分の違和感を殺すことになりました。

はじめから、こちらの要望を伝えているのにメモを取らない、「大丈夫かな・・・」と思っていると、やっぱり見積もりが間違っている。

「うーん、でもまた別の業者探すの面倒だしなぁ」と思って1年間付き合ってきましたが、やっぱりだめ。

最後解約の意向を伝えたときも、やっぱり契約内容を間違っており、お金払っているより早い期間でサービスを止める、という通知がきました。

プライベートの付き合いとかだと多少の違和感があっても、付き合っていくうちに解消されることもあります。

でも仕事に対する違和感って、最後まで引きずることが多いですね。

◆違和感は役に立つ場面がいっぱいある

そのほか、私が自分の違和感を信じているのが、決算書と社長の話に違和感を感じる時です。

別に社長が嘘をついている、ということではなく、社長の理解と決算書が違うのではないか、という話です。

大抵その違和感に原因があります。

そして多くの場合は決算書が実態に合っていないことが多いですね。

あと、私がサラリーマン時代に違和感を重視していたのは、クレームの報告です。

うーん、こいつなんか隠しているな、というのは結構当たります(笑)

そういう場合は、「もう一度説明してくれる?ちょっと分かりにくいところがあったから」というとほとんどの場合、隠れていた事実が出てきます。

上手く説明できなくてもいいのです。違和感は正しい。

経営判断の局面でも違和感を感じたら、一度立ち止まることはとても有効です。

それでは良き週末でありますように。

 

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