一緒に考える時間を増やす
おはようございます。
ビジネスを数値で可視化するコンサルタント、長野謙です
今日は歴史の登場人物からマネジメントを考えてみたいと思います。
◆家康と信長のマネジメント
家康という人は軍略会議の時、初めは何もしゃべらず家臣にどんどん意見を言わせていました。その中でこれ!と思う案が出てきたときに、急に立ち上がりその案を取り上げたそうです。
真逆なのは信長でしょうね。
織田家は信長が法律であり、憲法であり、家臣は信長のビジョンを達成させるための道具であり、命令されたことを黙々とこなす部下が好まれました。
だから、考えすぎる人は信長の意図が分からず、悩み、最後は謀反を起こしてしまう。明智光秀は有名ですが、それ以外にも荒木村重なんかもそうです。
◆PDCAだけでは難しい
私はマネジメントで大事なことはPDCA(Plan:計画-Do:実行-Check:確認-Action:改善)をしっかり回すことと思っており、今でも特にC(チェック:確認)は最も大切なプロセスだと思っています。
ただ、それだけで従業員が動くか、となるとちょっと怪しい。いや思い通りに動かないことのほうが多いです。
◆思っているほど伝わっていない
私はよくクライアントの会社で、会議のファシリテーションを行う機会が多いのですが、その時に思うことは結局社長も社員も思っていることがほとんど伝わっていない、ということです。
表面的な情報は会議で伝わってもその背景などが伝わっていないので、目的が分からず不満につながります。なんでこんなことしなくちゃいけないんだ?てな感じです。
なので、最近は1つのテーマを掲げてどんどん意見を言ってもらう方法に変えました。初めはなかなか意見が出ないので、考える時間を設けて、紙に書き出してもらってから意見を言ってもらいます。
どんどん意見を言ってもらうだけです。アイデアをいうことにリスクがない、という状況を作る必要はあります。アイデアを否定しないことですね。
こうしていると社長は何を考えているのか、それぞれの社員は何を大切にしたいと思っているのか、などよくわかりいい感じになります。
社員の考えていることのクセなども分かります。
意思決定のプロセスが可視化されているので、目的や意義が明確になります。
家康の家臣集団は結束力が強いことでも有名でしたが、マネジメントの方法に要因があったと思うのです。
大切なのは社長がすべて決めて決断することではなく、組織をある方向に1つにまとめることです。一緒に考える時間を作ることが単なる情報共有より大いに力を発揮します。
さて、よりよい会社作りのために今日も頑張りましょう!