クライアントとの距離感

こんにちは。
ビジネスを数値で「見える化」するコンサルタント、長野謙です。

さすがに今日はおはようございますではありません。お昼を超えてしまいました。

最近は感情的になることがあっても、「これはブログのネタに使えるな」と思うと怒りもうすれ、どのようにネタを広げるかということに繋げてしまいます。精神的にはいいことだと思っています。
あ、今日の話には全く関係ありません。

◆壁を低くすることが仕事ではない

「共依存」という言葉をご存知ですか?心理学的な用語らしいのですが、
コトバンクから引用すると「依存症の一。特定の人間関係に依存する状態。自己の存在意義を認めてもらおうとして過剰な献身をくり返すなどの行為がみられる」となっています。ここではDV(ドメスティックバイオレンス)が事例として挙げられています。

世話を焼くことで相手から逆に依存を生み出して、お互いが依存しあっている状態のことです。クライアントに頼られたいコンサルなんかもこんな感じです。やたら面倒見のいい上司もこんな感じでしょうか。

実は私は以前こんな感じのコンサルでした。独立したころのコンサルってあまり仕事がなかったりしますので、数少ないクライアントにやたらサービス良くなったりして資料作りなど雑用をやってあげたりしているうちに、なんかコンサルなんだか業者なんだか分からない状態に陥ってしまいます。

都合のいい下請け業者みたいな感じですね。お客様も助かるので結構頼りにしたりするんですが、決して尊敬はされません。だって業者ですからね。

◆誤解を与えるのはコンサルタントである

あとは、コンサルタントはそんなつもりがなくてもお客様が「お金払ってるんだからこれぐらいやってくれるんでしょ」という形で、なんでも頼ってくるパターンもあります。これはお付き合いする前にちゃんと見抜かないといけないのと、契約前のところでしっかりコンサルタントの役割とお客様の役割を伝えないといけません。

以前福島正伸さんの「メンタリングマネジメント」という本の中で、いい言葉が載っていました。
「大きな壁があって前に進めないという人のために、壁を小さくするのではなく、その大きな壁を自分の力で乗り越えていけるような人材に育てることが必要なのです」
これはあくまでも人材育成の本の一節です。

「魚の釣り方は教えても、魚は釣ってあげない」というのと同じなんですが魚の事例よりはちょっと高尚な感じだし、お客様と話をする時にも使えます。契約前の「何をしてくれるの?」という時にサービスの内容だけでなく、スタンスも伝えると割とスムーズに進みます。

社内で人を育てるときにどういったスタンスで臨むかで悩んだ時も使えるのではないでしょうか。
相手の能力や意欲を信用して接する、と言い換えてもいいでしょう。

さて、よりよい会社作りのために今日も頑張りましょう!

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