ビジョンがあるべき社員像を生む

経営理念は会社の存在意義、
使命感を言葉にしたものです。

会社の「あり方」を示したのものなので、
どうしても抽象的になりやすい。

一方、ビジョンは目に見える景色。

「そこ」へ行けば何が見えるのかを
社員に伝えないといけません。

社員の人たちがイメージできるような
言葉になっていないといけない。

だから売上10億円の会社になる、とか
シェアNo.1とかはダメなんですね。

どんな景色が見えるのか、全く分かりません。

社長がそういえば、社員の皆さんは、
それは良いですね、ぐらいは言うでしょう。

社長には見えているかもしれませんが。

数字は行動するためにはとても具体的ですが、
イメージするには抽象的なのです。

じゃあ、どうすれば社員に見えるようになるのか。

例えば10年後
1.会社の内部(風土)がどうなっていると良いのか
2.会社がお客様からどのように見えていると良いのか

この2つのポイントを押さえると
イメージしやすくなります。

あ、カッコいい言葉じゃなくていいんです。
それよりもイメージしやすいかどうか。

そうするとイメージするだけでなく、
そこに到達するためにどう動けばいいのか、
も社員たち自身が考えることが出来ます。

また社長自身が社員に対して、
「こういう動きをしてほしい」
「お客様にはこう対応して欲しい」
ということがよくわかります。

社長がよくわかるとどうなるか。

社員に求める成果、期待
果たしてほしい責任、が明確になります。

明確なビジョンは明確な社員像を生み出します。

また明確な社員像を言語化すると、
社長と社員が期待値を一致させることが出来ます。

そうすると、「なんかこいつ動きが違うよな」
と思ったときにちゃんと言葉で注意できます。

社内で取る行為、お客様対応など何が違う、
何が正しい、が分かります。

将来からの視点、他社からの視点、
2つの視点を入れることで、
何をしなければいけないのか、がよくわかる。

一度この視点で、ビジョンを作ってみてください。
会社に必要な人物像が明確になります。

【今日のポイント】
ビジョンは明確に見えるようになっていますか?

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