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「もっと数字にこだわってほしい」という社長の思い
ビジネスを数字で分解し次へのアクションを明確にするコンサルタント、長野謙です。
今日の朝、これまでお付き合いのあった社長がどのような発言をしていたか、というのをいろいろ思い出していました。自分のやっていることがもう少し、分かりやすく伝わりやすくしたい、と考えてです。
◆最も多い社長の要望は・・・
クライアントのお客様の最初の悩みは、資金繰りであったり、どのように業績を伸ばせるか、ということであったり、新規事業の相談であったり、いろいろなケースがあります。
しかし、突き詰めると「人」の問題が多い、というのはコンサルタントであれば思うのではないでしょうか。
そこでどんな言葉を発していたか、というのを考えてみると「もっと社員に数字にこだわってほしい」「成果にこだわってほしい」「利益を意識してほしい」などというセリフが最も多かったことに気づきました。
じゃあ、社員にそう伝えればいいのでは?と思うのですが、それがなかなか言いにくい、というのがあるようです。
◆数字で聞かれると責められている感じがする
一方、社員の方たちはどう考えているのか。
私はクライアント先の企業で会議に参加するので、よくわかるのですが、やはりというか、数字で話すのを嫌がります。
嫌がるというか、微妙に避けることが多いですね。
私は社員の方たちに「具体的に数字で報告してください」とお願いするのですが、初めは本当にここで苦労します。
感想を言ってみたり、「頑張ります」「努力します」など意欲を表明してみたり。
気持ちはよくわかりいます。私もサラリーマンでしたから。数字で話すとそれが証拠のように残ってあとから「この間、おまえ10%改善するっていっただろ!」とか刺されそうですもんね。
◆社長は言いにくい、社員も言いにくい
でもそれが言える社長は少ない、ということもよくわかりました。
「数字にこだわってほしい」という願望は、裏を返せば、実は数字で社員に意識させて、考えさせることが苦手な社長が多い、ということです。
数字が苦手、という人もいるでしょうが、それ以上に数字や業績で会議をすると、社員を責めている感じがして少しやりにくいんですよね。
私が入って数字で社員の方に、業績結果の好不調の原因を確認していると、社長がグイグイ入ってきます。「そうだよ、これどうなってるんだ?」「前からおかしいと思っていたんだよ」とか(笑)
だけど、数字って社員の人たちを責めるための道具じゃないんですよね。
社長と社員が、一緒に考えるための道具です。
そういった社長と社員の間に入って、調整しながら業績の改善方法を考えていくのが私の仕事です。
まあ、社員の人たちから見るとうるさい奴だな、と思われているでしょうけど(笑)
それでは明日も良き日でありますように。
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