「儲かっているからなんとなく後回し」の経営になっていませんか?
売上規模1億円~3億円の中小企業の経営者の「もっと数字にこだわる社員が欲しい」「成果を意識して働く社員が欲しい」という思いを実現する経営コンサルタントの長野です。
業績が良いととかく細かいこと、管理などが後回しになります。
管理というと「めんどう」というイメージがあり、苦手にしている経営者の方も多いのではないでしょうか。
◆管理はリスク、成長、両面に関わっている
確かに売上が良いとそちらに集中したいし、忙しいので細かい管理は後回しにしたい、というのはよくわかります。
ただ、管理というのはリスク予防、という面が大きく、また人材管理という面では人の育成という面もあります。
「数字でマネジメントする」というと、細かくて面倒なイメージを持つ経営者の方が多いのですが、数字と向き合わないリスクというものを今日は取り上げたいと思っています。
◆イケてない会社が倒産するわけではない
ちょっと古い数字ですが、商工リサーチというところで倒産した会社の数字を調査していて、さらにその中で黒字倒産した会社の数字が出ています。黒字倒産というのは、利益は出ているけどキャッシュが足りずに会社が倒産することです。
2012年に年間倒産件数の44.7%の会社が黒字倒産しています。また37.3%が増収傾向だったということです。
イメージ的には倒産する会社って、ビジネスモデルがいまいちで、イケてない会社なイメージがあるかもしれません。でも利益が出てるし、しかも業績を伸ばしている会社が4割程度も含まれているわけです。
これは
①売上しか見ていない
②売上と利益しか見ていない
③現金残高は見ているけど、どういう流れになっているか見ていない、もしくは見えていない
まあ、いろんな組み合わせがあると思いますが、こんな感じじゃないでしょうか。
◆数字は考える社員を作るために必須の材料
また、人材育成の面でも数字でしっかり業績管理することは、会社の基盤を作るためにも重要です。
数字で人を管理するというと、ノルマで締め上げてお尻を叩くイメージを持たれるかもしれません。そうした会社も世の中にはあるかと思いますが、そうではなく、数字を意識して自分たちで目標とのかい離をどうするのかを考える、という仕組みと習慣をつける、ということです。
数字に責任を持たない社員が一生懸命自ら考えて、結果検証、改善をするかどうか。
自分たちの行った営業活動の結果を自分たちで検証して、次の対策や現在の業務の改善を考えることが、企業の成長に伴って、必要となる有能な管理職を育てるのです。
社員も自分たちの頑張りが数字で評価されれば、自然とモチベーションも上がりますし、優秀な人材ほどちゃんと評価されるので、嬉しいはずです。
それでは明日も良き日でありますように。
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