「損益分岐点」を理解すると、今やるべきことが明確になる
売上規模1億円~3億円の中小企業の経営者の
「もっと数字にこだわる社員が欲しい」
「成果を意識して働く社員が欲しい」
という思いを実現する経営コンサルタントの長野です。
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今日は「損益分岐点」について。
とても経営に役立つ知識です。
「損益分岐点」は英語で言うと、ブレーク・イーブン・ポイントです。
収支「トントン」のポイント、言い方を変えると、そのポイントを超えると利益が出るポイント、という意味です。
赤い線の部分が「損益分岐点」で、そこを超えると利益が出ますが、逆に言うとそこを超えないと赤字になってしまう。
すごくシンプルな考え方なのですが、なんか「会計」というだけでもう苦手意識を持ってしまう人が多いんですね。
とてももったいないです。
◆マネジメントゲームは会計を「体感」できる
こうやって図に書くと
「そうか、粗利が固定費を上回っていれば利益が出るんだな」と分かるわけです。
でも現実の経営では、経費の中身が煩雑だったりして、固定費と変動費を分けることすら難しい。
昨日、一日都内某所に引きこもってマネジメントゲームをやってきました。
実際の企業活動と同じように仕入れから販売まで行って、そして決算をします。
その活動を通じて会計を「体感」します。
「知識」というよりは「体感」。
これがすごく大事なんです。
これを4期分やってきたのですが、
1期目:ルールを覚えるための練習
2期目:ここから本番。しかし、人を雇いすぎて大赤字になる。
3期目:安売り攻勢を仕掛けて何とか利益を捻出。
4期目:利益が出て余裕が出たので、高価格戦略に切り替え、大幅な黒字。
◆マネジメントゲームの本質は固定費<粗利
3期目以降の利益は狙って出しました。
人件費やその他の固定費から逆算して、薄利でもこれだけ売上を出せば利益が出る、という最低ラインの売上を想定。
そして大量販売を行いました。
でもやっぱり薄利多売は疲れるので、
4期目は、回転は少なくても利益が出る高価格戦略に転換して、心にも余裕を持った経営を行いました(笑)
これは、実際の経営でも同じで、ある程度目安が分かると、むやみやたらに不安になる必要もありません。
気持ちの余裕がないと「とにかく売らないと」という気持ちになります。
私の3期目と一緒で、回し車を回すモルモットのように動き続けないと不安に駆られます。
かつ、幅広い選択肢が取れずついつい安売りに走ります。
そうならないように、しっかり固定費を上回る粗利が確保できる売上高を把握しなければいけません。
その為の計算式が下記の損益分岐点を算出するための式です。
損益分岐点売上高=固定費÷(1-変動費率)
※損益分岐点売上高=損益分岐点となる売上高(この売上を上回れば利益が出る)
※変動費率=変動費÷売上高
こうした計算がいかに重要か、という点が「体感」出来るのがマネジメントゲームの良さです。
◆7月21日(金)セミナーを開催します。
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そして実際の経営にどう生かすか、という点も合わせてご説明します。
上記の損益分岐点のお話も当然させていただきます!
あと2名で締め切りますので、早めに席を確保してください。
それでは明日も良き1日でありますように。
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