決算書を社員に見せられない会社
おはようございます。
ビジネスを数字で分解し次へのアクションを明確にするコンサルタント、長野謙です。
時々ですが、社員に決算書、もしくは会社の利益状況(損益計算書ベース)を見せたがらない経営者の方がいます。
◆会社の利益状況を見せたくない
一つあるのは「見せたくない」というもの。
2パターンあって、儲かりすぎて見せたくない、というのと利益が出ていないので、見せたくない、というのがあります。
儲かりすぎて、役員報酬もらいすぎているのを見せたくない(笑)、というのはたまにあります。まあ、業績が良くて経営にも困っていないのであれば、いいのかもしれません。
逆に経営が厳しくて見せたくない、という経営者もいます。
気持ちは分かります。社員に会社の実情を知らせると、離れていくのではないか、という不安はあります。
経営者としてのプライドもあるでしょう。
でもそうした企業の経営者ほど、従業員の利益意識の低さにストレスを抱えていたりします。そうしたギャップを解消するためにも数字は見せたほうが良いのです。
社員が必要以上に不安になったり、楽観的過ぎる会社は数字を知らされていないケースがほとんどです。
私が初めて訪問する会社で、社員の方たちにヒアリングすると必ず「うちの会社大丈夫でしょうか?」と心配する方と、全く危機感のない方と二つに分かれます。
資金繰りと一緒で、見えないと不安、見えないから気楽、というのはどちらも「事実が見えていない」から、というところから始まっています。そしてどちらも「事実を知って正しいアクションをする」というところからずれています。
社員に余計な不安感や安心感を与えないように、会社の実情を見せることが改善のスタートになります。
事実を知ったから社員が逃げ出す、というのは相当会社がやばいか、その人がその会社で本気で仕事をする気がないか、どちらかです。相当やばい時はもっと別の対処が必要でしょう。
◆数字の共有方法がわからない
もう一つは見せ方が分からない、というケースです。単に決算書をそのまま見せればいい、というものでもありませんし、むしろ貸借対照表(資産状況)などは見せないほうが良いです。
見せても分からないし、混乱させるだけです。
また事業担当者には事業の中身が見えるようにして見せないと、「ふーん」で終わってしまうケースも多いです。
より自分たちの仕事にリアルに実感のある形にして見せてあげる必要があります。
事業部別、店舗別、営業別などその会社の状況によって違います。例えば、経営幹部に見せるのであれば、事業部別、店舗別などのほうが良いでしょうし、本当にまだ小規模で営業と社長ぐらいの4,5人規模だと営業別のほうが良いでしょう。
こういうのは一度形を作ってしまえばあとはそれほど難しくありません。
社員になるべく視点を高くしてほしいのであれば、社長が見ているものと同じものを見せる必要があります。
それでは今日も一日良き日でありますように。
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