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実は私、数字アレルギーです
おはようございます。
ビジネスを数字で分解し次へのアクションを明確にするコンサルタント、長野謙です。
いつも↑のようにいつも名乗っていますが、実は私数字が苦手です。というか数字アレルギー、数字の羅列を見ると嫌になってしまいます。
◆数字、細かいことが好きじゃない
私は大学は文学部の出身で、歴史を専攻していました。こう聞いただけで数字から遠い感じがしませんか(笑)
中小企業診断士を目指して勉強を始めたのが30代後半です。診断士の試験には財務会計という項目があるのですが、そもそも簿記もやったことない人間に財務会計が分かるのか?
とりあえず試験に合格できないとまずいので、覚えました。
そして実際に独立してコンサルティングの現場に行くと、事業再生という経営が傾いた会社の事業を分析して再生計画を立てる、という最も自分に適していない仕事を選んでしまいました。
金融機関向けに細かい計画を立てることは、本当に私には苦痛でした。なので、そこからは外れました。
◆経営は数字がないと具体的にならない
しかし、その事業再生の仕事を通じて思ったのは、経営は数字なしでは語れない、ということです。
数字から目を離すと、事業の動きを見失います。「長年の勘」が外れている場面を数多く見てきました。主力事業の利益が出ておらず、びっくりする経営者や売上さえ上げればキャッシュが出てくる、と思っている経営者が実に多かったのです。
いまは事業再生に関係のない普通の企業がお客様ですが、今でも多くあることです。
そして私はそこから、数字が苦手な私でもわかりやすいと思える財務諸表の説明であったり、事業で必要になる数字をいかに見やすく、経営者が行動に移せるか、という視点で企業の数字を研究し始めました。
さらに、現在ではその数字を使って会社の社員の方に利益を意識した行動をいかにとってもらうか、という会議を毎月運営したり、その会社なりに必要となる指標をフォーマット化することを行っています。
◆専門家が難しくしている
私が難しい専門用語を一切言わなかったり、仕訳の知識が必要とか、税理士や会計士みたいなことを言わないのは、それだけで多くの経営者が挫折することを知っているからです。
専門家は「あれもこれも必要」と言いたがります。でも事業改善のための意思決定に必要なのは難しい会計用語でも仕訳でもありません。ピンポイントで抑えればいい「形」や「意味」が分かればいいのです。
おかげで私のセミナーに来る経営者やこれから経営をする方には、非常に実践的で実例も多くわかりやすいと評価をいただいています。
◆未来のための意思決定に必要なのが数字
私が「数字で事業を見ます」というと必ず「税理士さんとどう違うのですか?」と言われるので、その違いを説明するのにとても苦労しています。
しかし、私はあくまでも事業改善のプロとして「経営者が未来の意思決定をするための数字」を分かりやすく、見やすくしているということです。またそのために財務会計を利用している、ということです。だから財務会計が先ではないのです。
逆に言うと意思決定が他の方法でも可能であれば、数字にこだわりません。しかし他の指標はあまりにもあいまいで、改善には今一つ役に立ちにくいのです。
「モチベーション」「やる気」とか大切だと思いますが分かりにくいですよね。
それでは今日も一日良き日でありますように。
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