数字マネジメントは想定外をなくすリスク管理です
売上規模1億円~3億円の中小企業の経営者の「もっと数字にこだわる社員が欲しい」「成果を意識して働く社員が欲しい」という思いを実現する経営コンサルタントの長野です。
経営者の方とお話ししていて、「数字で社員を管理する」と言うと、あたかもノルマを課してお尻を叩くブラックなイメージを持たれる方がいます。
誤解があるとまずいので、何回かいろんな角度で説明をしているのですが、要は表題にあるように「リスク管理」なんですね。
◆目標とのかい離がリスクである
目標数字を明確に決めると、当たり前ですがゴールが明確になります。これも会社全体ではあっても社員それぞれにはゴール設定がされていない会社がとても多いです。
売上目標が達成できないリスクを排除するために、いろんな対策を社員の方たちに考えてもらうわけです。
目標を設定してもそれに関して、確認がなかったり、考えたりすることを促さなければ、当然対策や改善策は出てきません。
◆社員、部下が想定通りに動かないのがリスクである
また、管理職の方は部下がいかに目標達成ができるようにするか、というのが問われます。自分の部下が目標が達成できないことがリスクになるのです。
でも人間というは一律ではなく、指示したことをすぐできる人と、時間がかかる人、なかなか理解できない人などいろんな人がいます。だからこそ、個々に合わせたマネジメントが必要になります。
例えば慎重な人は失敗を恐れているかもしれません。その動けないがために目標が達成できない。どんどん動く人は失敗が多いですが、その失敗が上司の許容範囲の中なのかどうか。これらがそれぞれ別の形のリスクとなります。
部下の性格や動きを事前にシュミレーションして、そして想定外のことを排除していくことが目標達成のために重要なこととなります。
なので、クライアントの社長や管理職の人には部下の半年後、1年後のゴールを立ててもらいます。どういう長所、短所があり、目標達成までにその人は何を課題としてやらなければいけないのか、というのを目標設定とセットで行うのです。
それが無ければ、単なる目標の丸投げになってしまいます。
◆自発的に動く人材は育てなければいけない
「自発的に動いてほしい」という経営者の方は多いですが、それはちゃんと管理をして目標達成をさせる、という形で本人に経験と、自分はできるんだ、という自信をつけさせたうえでの話です。
そうして自信を持った社員は自発的に仕事をするでしょう。
でもそこまでいかないのであれば、動かすしかありません。
私がまだ20代のころ百貨店にショップの店長をやっていたころ、その時にお世話になった販売コンサルの方に「メンバーの数字を達成させるのは、数字を渡した人間の義務です」と怒られ、すごく反省したことがあります(笑)
でも本当にそうなだと改めて思います。
それでは明日も良き日でありますように。
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