葛藤を避けないことが組織の成長につながる
売上規模1億円~3億円の中小企業の経営者の「もっと数字にこだわる社員が欲しい」「成果を意識して働く社員が欲しい」という思いを実現する経営コンサルタントの長野です。
先日、ある会合でお隣に座ったサラリーマンの方とお話をしていました。
社内で自分の部署の担当替えを一斉に行ったところ、あちこちで不具合が起こって部下から反発を喰らってしまった、でも結果的にそこで話し合いが行われて、うまくいった、というお話が出てきました。
組織の中の葛藤って常に付きまといますが、それって正面から向き合わないといつまでたっても会社が良くならないですよね。
◆葛藤の意味を改めて考えてみる
改めて葛藤って何だろうと思い意味を調べてみました。
葛(かずら)と藤(ふじ)の枝が絡み合い、もつれ合っている様を表しています。
お互いの枝が絡みあってしまってはとても見栄えも悪くなる。
どちらかの枝を切らないといけないのだけど、どっちを切ればいいのか・・・・
判断がつかない・・・という悩みを表す言葉です。
また、その絡み合う様子から対立し争うことも意味します。
一番しっくりいったのがこの表現です。
なんとなく、うまくやりたいけどうまくいかない、とかそんな感じですね。
◆雨降って地固まる、的な感じです
私も経験があります。
以前会社勤めをしていた時、チームの中でどうしても負荷の高い仕事があって、それを1人のベテラン女性に担当してもらっていました。負荷が高いので、ずっと気になっていたのですが、担当替えするわけにもいかず、とりあえず放置していました。
ある時顧客対応で気になった点があったので、注意したところ、彼女がキレました。
普段から自分の仕事の負荷の高さに不満を持っていたのでしょう。まあ分かっていたことなのですが、解決を先延ばしにしてきたツケが来たんですね。
「あ、来たな」と思い、とりあえずちゃんと話を聴こう、と。
こういう時上司だからと言って力で抑えようとか、無視したらもう二度と信頼関係は戻りません。そうするとチーム全体がぎくしゃくするし、もう誰も自分に正直な意見を言わなくなるでしょう。
話を聞いた後、その日会社を出た後、二人で飲みに行き、落ち着きを取り戻してもらいました。
そしてその翌日メンバー全員を集めて、その人の仕事の周辺業務を分担して負荷を軽くすることを決めました。
◆別に社長が意見を変えても問題ない
ブレてはいけない部分以外は、自分の意見を変えることも問題ありません。社長や上司だからと言って意見を変えてはいけないことはないのです。
逆にぶれてはいけないところであれば、そこも時間をかけて正面から話をする必要があるでしょう。
結果的には、そうして分担したことで全体の業務もうまく行くようになりました。彼女のところがボトルネックになっていたところがあったんです。
だからいろんなケースがありますが、葛藤とは正面から対峙する必要があるのです。
なぜなら葛藤は今の状態を変えたい、と思うからこそ生まれるからです。
普段は見過ごしているそういったうまくいっていないことが、一気に噴き出してくるときこそ、チャンスですね。
よっしゃ来たか、ぐらいに思っているほうが良いかもしれません(笑)
それでは明日も良き日でありますように。
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